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野田宜成に
海外視察についての想いをインタビュー!!!
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◆野田さんが毎月海外に足を運ぶ理由は?
海外に足を運ぶ理由は主に3つ。
1つめは、生の情報を経営者にお伝えしたい。必ず温度差がある。この温度をみてくるのが大事だと思う。経営者の目の代わりをしてくる。
2つめは、環境あわせ。
オリンピック選手は、友達もオリンピック選手が多い。日本だけにいると、今経済が停滞しているので、気持ちも停滞気味になりやすい。
3番目にリーダーシップを学ぶ。
国の政策=リーダーシップなので、国民をひっぱっていくわけだから、ものすごい人数の人たちをひとつの方向に引っ張っていくわけで、国の政策をみていくと、「なるほどなー、こういう風に住宅を作っていくと、国民の不平不満がでないのかー。」とかが学べる。
◆経営者が海外にいっといたほうがいい理由は?
1つは、海外に行くとアイディアがでる。
海外に一緒にいったクライアントさんから、まったく関係ないところで、「こんなこと思いついたんだけど、どう思う?」っていうのをよく聞かれる。これは脳神経の構造からしたら当たり前のこと。普段使ってない脳をつかうと電気が走るので、それでアイディアがでる。
もう1つは、勢いを感じてもらう。
経営者は前向きのほうがいいし、元気なほうがいいから、元気な環境を見といたほうがいいということ。
もう1つ言うとすれば、ビジネスの発想を学びに行く。
◆海外を視野に入れたいと思ってる人も多いと思うが、なぜ、今のタイミングで海外に出るといい理由とかはあるか?
今なにがいいかっていうと、日本ブランドがそのまま海外で通用するのは、僕は、マックスであと2年後だと思っているので、海外に行くと「日本てやっぱりすごいよね」っていう憧れブランド力がまだある。
一方で、海外ブランドの台頭をすごく感じる。
だから、これよりあとになると、「あー、日本ね、お役ごめん。」みたいなことになってくるので、どうせだったらチャンスがあるときに行ったほうがいい。
◆海外にでるネックとなってる部分は?
一番大きいのは思考。
二番目は語学。
三番目は人。海外をまかせられる人。
思考については人間は変わりたくない動物だから、
海外に興味があるなら、海外にいった人に聞くしかない。
向こうに出てよかった人の話しをきくといい。
語学は、むこうにでて成功してる人でも、英語できない人とかけっこういる。だからなんとかなる。
もちろんできないよりは、できたほうがいい。
大切な仕事のときは通訳を付ければいい。
英語を覚えるから、外国人とコミュニケーションをとれるわけではなく、コミュニケーションを取れる人が外国語を学ぶからいい。
むこうのお店を任せられる人を探すのは、相当難しい。
結果としてうまくいった人は、真剣に考えると現れるんだよねっていう、スピリチュアル的な話になってくる。
事業については、むこうで安定するまでは、経営者自らがどっぷりつかるのがいいと思う。
それ以降は2つあって、日本人で任せられる人を海外に連れて行くか、それとも向こうに行ってやってるうちに現地の人と知り合って任せるっていうパターンがあるけど、全体的には前者が多い。
一番大切にしたい部分のところを伝えにくいから、日本人にお願いするのがいいのかもしれない。
◆5年後や10年後の将来、海外進出するために、今視察に行くことはどう思いますか?
めちゃめちゃ意味があると思う。
ミシュランの三ツ星をとって京都の料亭”菊乃井”さんが、2012年5月にロンドンに初オープンした。
なんでかっていうと、40年前に若くして海外で修行してたときから、いつか本物の日本食を海外に伝たかったって。
だから夢って、なにか朧気ながらも、夢のしっぽをつかんだ人が何かを成し遂げると思うので、夢のしっぽをつかんでおくのって大切だと思う。
やっぱり見てない土地に、お店をだそうってイメージしにくいと思う。逆に、海外にでて初めて、日本のすごさとかもわかる部分が大きい。
内にこもらない事がリーダー、経営者の役目だと思ってる。外に一回出たほうが、内のよさを再発見できる。
◆海外視察だったら、やっぱりお金をかけていきます。そのコスト以上のものを持って帰ってこれるますか?
経営者だったら絶対海外にいったほうがいい!
海外に行かなきゃ良かったって行った人がゼロ!!
それが答えだと思うし、行くなら絶対海外を良く知っている人に連れて行ってもらって、教えてもらったほうがいい。
短期間で海外や向こうのお店のプロフェッショナルに解説してもらったほうがいい。