継続企業が大切にしていること

 

継続企業が大切にしていること
経営経営コンサルタント 野田宜成

 

 

1) 老舗企業の研究

 

企業は、永続するというのが一つの目標だと思うのです。

 

永続する理由は、2つ。
一つは、お客様に必要とされ、お役立ちしているのなら残していくべきだと思うのです。もう一つは、雇用している社員、そして社員の家族がいつなくなるかという不安を解消するために永続していくのではないかと思うのです。

 

どうも、『未来を感じることができる人が永続企業を作れるのかもしれない』と思えるのです。未来を感じるから永続しようという活力も出てくるし、未来を感じているから変化もしていくのだと思うのです。

 

創業200年続いている大丸は2000年に奥田社長が挨拶で「企業は人材と組織を得たときは力を発揮するが変化への対応力を失うことは死を意味することがわかる」と、変化しない怖さを説きました。大丸は1717年に下村彦右衛門正啓が今の京都市伏見区京町北八丁目77に呉服店 大文字屋を開業し、呉服商を出発点として両替商を兼営していました。1726年大阪心斎橋に進出1728年に名古屋本町に名古屋店を開き、「大丸屋」(のち閉鎖)と称しました。大丸の家訓は、『先義後利』「義を先にして利を後にする者は栄える」

 

老舗企業の研究という書籍によると、100年以上続いている会社は10万社で、日本全体の3.5%とされ、帝国データバンクが保有するデータ124万社の中で、1912年(明治最後の年)までに創業した会社は2万423社で帝国データバンク保有のデータの1.95%に当たります。
この2つのデータから老舗企業という100年以上続く会社は日本では、約2~3% だと推定できます。

 

ちなみに、東証一部上場企業の平均社齢は57歳であり100年以上続けることがいかに難しいかがわかります!
そして、老舗企業が、なぜ残るかは56.3%が創業時からの主力事業を変更、商品・サービスに関しては70%以上が変更しているデータがあります。続く条件は確率的に『変わる』ということのようなのです!

 

 

2) 老舗企業が大事にしているもの

 

(1) 100年以上続く企業は家訓、社訓、社是などが明文化されているのが40%、口伝されているのが37.6%と、77.6%が何らかの形であるようです。その一例を前述しました。

(2) 変えたもの、変えていないものは?
 ●すべて変えた、一部変えた
  主力事業   56.3%
  商品サービス 72.4%
  製造方法   55.3%
  販売方法   78.7%
 ●まったく変えていない
  家訓、社訓  38.8%
  主力事業   41.3%
  社名     48.9%

(3) 老舗の強みは?
  信用     73.8%
  伝統     52.8%
  知名度    50.4%

(4) 老舗の弱みは
  保守性    54.9%
  社員の高齢化 34.8%
  設備の老朽化 32.3%

 

3) 永続企業がしている共通項

 

(1) 同族経営ただし養子も多い

(2) 時代の変化に対応している

(3) 創業以来守り抜いている製品がある

(4) 投機をしない。本業の延長線上での変化、拡大

(5) 公正と信頼

どうも、社訓や社是など変えずに大事にしてきたものを見ると、「投機をしない」「守り抜いている製品がある」というところに行き着く。その逆として、変えないと永続しないものとして・新しい血=養子 3代目の養子という言葉もあるそうです。スズキ自動車の現トップ鈴木修氏は養子だそうです。

 

4) まとめ

 

(1)未来に何を残しますか?

(2)何を変えて行きますか?

(3)大切にしないといけないものは何ですか?

(4)感じるため、考えるためにしていることは何ですか?

 

来にどんなことを残すか?まずは、これがないと始まらないような気がします。そして、変えていくべきことと、変えてはいけないこと。これを明文化し変えて行くことを意識し、変えていくということのような気がします。生き残るために必要なことは、強いものでもなく、賢いものでもなく、変われるものだ。

 

『変えれるものを、変える勇気。変えれないものを、受け入れる広い心。そしてその違いのわかる知恵をありがとう』
   (インディアンの言葉)

 


(有料メルマガ)たった5分、心財布温かくなる経済学 2015/04/30 00688号より
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